第九十五話 クワサンの鎧
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役として使えなくなりますが」
「まだ戦えるか」
「はっ!?」
「まだ戦えるかと聞いているのだ」
(まさかとは思ったが)
ギャブレーはそれを聞きながら心の中で呟いた。
(ダバ=マイロードの言った通りだったとは)
「はい、まだ大丈夫ですが」
「左様か。ならばよい」
「宜しいのですか?」
「そうだ。マーグ司令にも伝えよ。ポセイダル軍はそろそろポセイダルに下がらせてもらうと」
「宇宙怪獣でしょうか」
「違う。別の存在が我々の銀河に来ようとしている」
「それは何者でしょうか」
「そこまではわからぬ。だがゲストやインスペクターのこともある」
「彼等も」
「今はポセイダルも迂闊な時ではない。そういうことだ」
「わかりました。ではこのことはネイ殿やワザン殿にも報告しておきます」
「頼むぞ」
「お任せあれ。それでは」
通信は切れた。リョクレイは部屋を後にしギャブレーだけがそこに残った。
「クワサン殿は・・・・・・駒だというのか」
先程の二人の話からそれを感じていた。
「その様なこと・・・・・・させぬ」
彼はこの時意を決した。これが彼の運命の分かれ目であった。戦いはまた別の局面を迎えようとしていた。それは何者かに導かれているかの様であった。
第九十五話完
2006・2・23
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