第九十五話 クワサンの鎧
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となのか!?」
「そうよ、よく見て!」
「ゲッ、ミラリィ」
ギャブレーはリリスの声を聞いてギョッとした。
「な、何の用だ!?」
「オリビーをよく見て!貴方にもわかるでしょう!」
「クワサン殿を」
「オリビーはポセイダルの駒になっている!俺はそれを何とかしたいんだ!」
「何とかか」
「そうだ!だからそこをどけ!俺はオリビーを助けなきゃいけないんだ!」
「う、うう・・・・・・」
しかしクワサンはまだ頭を抱えて呻いている。それを見るととても戦えない状態であることがわかる。
「いかんな」
それを見て十三人衆の一人であるワザン=ルーンが呟いた。
「クワサン=オリビーを撤退させよ。このままでは崩壊してしまう」
「はっ」
部下達はそれに従いクワサンを撤退させる。だがダバはそれに追いすがろうとする。
「待て、オリビー!」
「ダバ、私は今からそれを確かめる!」
ギャブレーはその追いすがろうとするダバに対して言う。
「若しそれが嘘であったならば・・・・・・容赦はしない!」
そう言い残して彼も戦場を後にした。クワサンの撤退と共にポセイダル軍も総崩れになっていた。
「これはもう無理だな」
オービットから戻っていたマーグはヘルモーズの艦橋で戦局を見て言った。
「ここは下がらせよう」
そして全軍に撤退を指示する。こうしてバルマーの攻撃はとりあえずは終わったのであった。
「何か呆気無く帰ったわね、今回は」
「どうせまた来るわよ」
アムとレッシィは退くバルマー軍を見ながら話をしていた。
「すぐにね。あのギャブレーもいるし」
「あの食い逃げ男もいい加減しつこいね」
「ダバ・・・・・・」
ダバもそのバルマー軍を呆然と見るしかなかった。どうしようもなかった。
「オリビー、やはり駄目なのか」
ダバはクワサンを救えなかった己を責めていた。しかしそれでどうにもなるものではなかった。
ロンド=ベルはまずはオービットベースに入った。そして補給を受け次の戦いに備えることにした。
「まずはガイゾックの件、お疲れ様でした」
「はい」
皆を代表して大文字が大河の言葉を受けていた。
「ですが、またもや脅威が来ております」
「バルマーが」
「はい、一度は退けましたがまたすぐに来るでしょう。リクレイマーやギガノスも不穏な動きを見せているというのに」
「また大変なことになっております」
「だからこそ、貴方達の力が必要なのです」
「我々の力が」
「そうです、我々も力の限りバックアップします。この苦難を乗り切って頂きたい」
「わかりました。それでは」
「宜しくお願いします」
ロンド=ベルは暫くオービットに留まることになった。だがダバの心は休まってはいなかった。
「ダバは・・・・・・相変わらずかい?」
「うむ」
バーンはトッド
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