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木の葉芽吹きて大樹為す
青葉時代・襲撃編<後編>
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、そんな事言っていれば間違いなく待ち受けるのは私の死――ひいては里の壊滅だ。

「――武具口寄せの術!」

 僅かに残った木々に働きかけて、九喇嘛とマダラへの足止めに使えば相手の動きが止まる。
 その短い間でも、口寄せした武器が現界するには充分だ。

 幅広の刀を一本引き抜き、そのまま迫って来るマダラの鎌と打ち合わせる。
 火花を何度も散らしながら、堪え切れない激情を暴露する様にマダラが叫んだ。

「木の葉の主権は貴様を始めとする千手の手に落ちた! 次の火影も、千手から選出される! ――違うか!?」
「どうしてそんな風にしか思えないんだ!」

 相手の頭から決め付ける様な言い草に手裏剣に怒りを込めて投擲するが、巨大な団扇が手裏剣の前に出され、それらを弾き飛ばす。
 私の放った手裏剣が私の方へと返されてくる前に木の幹を使って盾として使い、そのまま背後に宙返りして距離を取った。

「千手もうちはも関係無い、オレ達は木の葉の忍びだろうが!!」

 荒れ狂う九喇嘛の爪の一撃を跳んで回避し、追撃してくるマダラの鎌と刀を打ち合わせながら叫べば、その声を掻き消す様に九喇嘛が吠える。
 衝撃波と化した音の砲撃が私達が戦っている場所にまで押し寄せてきたため、避けるために双方とも距離を取った。

 相手が離れた瞬間に、チャクラを練って更に周囲へと働きかける。
 以前披露した、木遁を使っての武具使用。
 人の手では持てない巨大な武器も、木々の手を使用すれば強力無比な一撃を発揮する事が可能になる。

 空を切って回転する巨大手裏剣を、マダラが団扇で弾き飛ばす。
 弧を描きながら返って来たそれを再度幹の腕で捕まえて、構える暇を与えない内に投擲する。

 そのまま続け様に木々を操りながら、追撃を開始。
 マダラの持つ鎌と団扇が無数の武具を時には受け流し、時には薙ぎ払いながら私の攻撃をいなすが、流石に多勢に無勢。
 鎧越しとはいえ、相手の肩へと私の操る武具の一つが激突する。少なくとも、これで骨に皹は入った筈だ。

「千手もうちはも関係ない? どこまでもおめでたい奴だな、貴様は!!」

 嘲笑する様にマダラが引き攣った笑い声を上げ、九喇嘛へと万華鏡を向ける。
 一際荒々しい唸り声を九喇嘛が上げたと思うと、そのまま喉元を大きく逸らす。
 そうすれば、白と黒のチャクラが九喇嘛の鼻先へと集っていく。

 高速で回転する黒く丸い球体が出来上がったかと思うと、それを九喇嘛が飲み込んだ。

「――――やれ、九尾!」

 マダラが九喇嘛の頭へと飛び移る。
 九喇嘛の口元が大きく開き、兇悪に輝く歯の奥から赤黒い光を纏った黒い球体がこちらへと発射されたのを目にした途端、普段の倍以上の木錠壁を展開した。

 視界が茶色の
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