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久遠の神話
第二十七話 愚劣な駒その十
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 どうかとだ。上城は壬本にも戸惑いを見せた。
「したくはないです」
「なら死ぬんだね」
 上城がそう言ってもだ。壬本は濁りきった目で返した。
「僕の願いの為に」
「ねえ、上城君この人って」
「うん、そうみたいだね」
 上城は樹里の横からの言葉に応えた。
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