IF 完全平和ルート
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のさ。
まぁ、御自身が男として過ごして来た期間が長かったせいかねぇ……、とにかく今度は他里を中心に縁談が舞い込む様になったんだ。
ナルト……爆笑しているのはいいが、事はそんなに甘い物じゃなかったんだぞ。当時の世の中は今とは違って、戦国時代がようやく通り過ぎたばかりの頃だ。いつまた戦乱の世に逆戻りしても可笑しくない情勢だった。
そんな中で各国へと一国一里制度が導入され始め、木の葉は最も早くにその制度を取り入れた里だった。
――そう、流石にサクラは賢いな。
嫁入り、という形で木の葉の最大の障壁である初代火影を木の葉から引離してしまえばいい。
そうすれば火の国の肥沃な大地を攻め込む事はかなり容易くなるだろうね。
で、だ。流石におばあさまも御自身の失態に気付かれた。
まさか男の振りをしていた自分に、女としての利用価値があっただなんて思いもしなかったんだろうね。
下手な男よりも男前だったらしいし、戦国の世に全忍の頂点に立つと言われただけのお方だ。その価値が女であったからって下がる訳が無い。
寧ろ、悪い意味で価値は吊り上がっちまったんだよ。
――……そこで、ここにサスケ、お前の一族の先祖の名が上がって来るのだが……。
おや、どこにいくんだ。話はまだ終わっていないぞ。
こんな状態を齎したのが結婚問題だとしたら、それを解決するのも結婚だと言う事に気付かれたんだよ。
そこでだ。おばあさまはなんとかしてそんな都合のいい相手がいないかどうか必死で探したらしい。
白羽の矢が立ったのが――そう、うちはマダラだ。
この人はおばあさまとの関係が色々とややこしい人でね。
大きな声では言えないが、元々千手とうちはは代々続く因縁の相手だったんだ。……まあ、木の葉の前身と成った忍び連合にうちはも参加した事に成って、一応はその因縁も打ち切られはしたらしいがね。
で、忍びの頂点だったおばあさまに続いて名を挙げられていたのがそのマダラだったのさ。万華鏡を開眼し、うちは伝説を一代で築き上げた乱世の英雄だ。
結婚相手としては申し分の無い相手だった。木の葉に属しているから外に行く必要は無いし、彼もまた誰もが認めざるを得ない実力を兼ね備えた忍びだったからね。
マダラ自身も結婚話が次々と持ち込まれる自身の状況に苛立っていたらしい。
そこでおばあさまは自身の現状をマダラに話して、話を持ちかけた。
――偽装結婚をしてくれないか? とね。
彼らは互いに自分の下に持ち込まれる結婚話に相当うんざりしていたからね。
周りが止めるのも聞かずトントン拍子に話を進ませて、籍を入れたらしいぞ。
……当時のマダラがおばあさまの事をどのように思っていたのかは知らないが、憎からず思っていた事は確
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