第九十四話 ガイゾックの最期
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意ニ反応スル」
「悪意に!?」
「銀河ニアル悪意ニ。ソシテコノ星ニヤッテ来タ」
「馬鹿な、じゃあビアル星は」
「ソウダ」
コンピュータードールは宇宙太の言葉に答えた。
「ビアル星ニモ悪意が芽生エテイタ。ダカラ滅ボシタノダ」
「そんな、そんなことって」
恵子はその言葉を聞いて色を失った。
「私達の御先祖様が、悪意を持っていたなんて」
「ダカラコソ滅ボシタノダ。我等バンドックガ」
「クッ!」
「ソシテ地球モ。ダガ御前達は何故私ノ邪魔ヲスルノダ」
「それを言わなくちゃいけないかい?」
「何ッ!?」
万丈がここで前に出て来た。
「確かにビアル星にも悪意はあっただろう。そして地球にも」
彼は言った。
「それは認めるさ。しかし人間はそれだけじゃない。悪意の他にも色々なものを持っているんだ」
「・・・・・・・・・」
「そして誰に頼まれたから戦っているわけじゃない。僕達は自分から進んで戦っているんだ。人々の為にね」
「何ダト・・・・・・」
「ガイゾック、そしてコンピュータードール八号、御前達は何もわかっていない。悪意だけが人間ではないということが」
「そうだ、その通りだ!」
勝平達は万丈の言葉によって目覚めた。
「俺達は誰に頼まれたわけでもねえ!自分からやっているんだ!」
「何ダト・・・・・・」
「そして戦っているんだ!」
「そうだ、確かに地球にだって悪意はある!」
宇宙太も続いた。
「けれどそれ以上に素晴らしいものは一杯あるわ!それを壊させはしないわ!」
恵子も。彼等は今完全に目覚めていた。
「地球人だってな、いい奴は一杯いるんだ!そしてそれを邪魔する権利は誰にだってねえ!」
「バルマー帝国でも!」
「ガイゾックでもよ!」
「ワ、ワカラナイ」
コンピュータードールは混乱をはじめた。
「コンナコトガ。アルノカ」
「さあ滅びるんだガイゾック!」
万丈は攻撃態勢に入った。
「勝平、合わせるんだ!」
「ああ!」
ダイターンとザンボットは動きを合わせた。
「行くぞ、日輪の輝きを受けて!今必殺の!」
「これで決めるぜ!」
「サン=アタァァァァァァァァァァック!」
「サンボット=ムーンアタァァァァァァァァァック!」
サンアタックとムーンアタック、二つの技が炸裂した。バンドックは今太陽と月を同時に受けたのだった。
「・・・・・・・・・」
バンドックは完全に動きを止めてしまった。コンピュータードールも沈黙してしまっていた。
そして爆発四散する。後には何も残ってはいなかった。
「終わったな」
「ああ」
「これで。ガイゾックとの戦いも終わりなので」
勝平達三人は炎となり消えていくバンドックを眺めながら言った。
「だが俺達の戦いはまだ」
「その通りじゃ勝平」
「爺ちゃん」
ザンボッ
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