第二十五話 使い捨ての駒その十
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の人物がいた。
その顔を見てだ。工藤はまた言った。
「こいつが相手ならな」
「選挙に勝てますか」
「まずは。相当馬鹿でもない限りな」
勝てるというのだ。
「この権藤竜人か」
工藤はその名前も口に出した。その如何にも傲慢そうな男の名前をだ。
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