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戦国異伝
第六十二話 名軍師その二
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の武の者をだ。
「御主もまた非常にじゃ」
「頑固だと言われますな」
「源平の頃の者の様じゃ」
 そこまでの古風なものもだ。柴田にはあった。
「頑固一辺倒でな」
「左様ですか」
「実際に軍記ものは好きじゃな」
「はい」
 その通りだとだ。柴田も答える。
「平家物語が特に」
「あれは確かによい書じゃ」
「だからこそ今も読んでおります」
「敦盛は特によい」
 信長は何気に常に舞う若侍の話もした。
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