第二十四話 七人目の影その十
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よ」
「けれど。よく考えてね」
「うん、結論を出すよ」
「そうしてね。けれどどんな選択をしてもね」
それでもだというのだ。樹里は彼に告げた。
「死なないでね」
「絶対にだね」
「ええ、死なないで」
このことは絶対にだと。樹里は強く言うのだった。そしてだ。
上城もこのことは強く意識した。死んではならない、このことが。
そうした話をしながら昼の時間を過ごした。そしてこの日の放課後だ。
彼は部活の後でだ。樹里と共に下校していた。そこにだ。
中田が来た。彼は笑顔で二人に声をかけてきた。
「よお、今帰りかい?」
「あっ、中田さん」
「暫くぶりだな。とはいってもな」
上城の今の顔を見てだ。中田はだ。
目を二度、三度しばたかせてからだ。こう言ったのだった。
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