第九十二話 果てしなき旅立ち
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は奴らとの戦いが今日で終わるのは名残惜しい気もするがな」
「野蛮な御前でも感傷に浸る心を持ち合わせていたか」
「おうよ、悪いか」
「時に荒ぶる魂を呼び起こし、時にセンチメンタリズムを喚起するとは」
ブンドルはそれを受けて言った。
「戦いとは」
「真にもって」
カットナルがそれに続く。
「美しい・・・・・・」
「な、何っ!?」
自分の言葉を取られたブンドルの顔に驚愕が走る。
「これで二回目だなブンドルよ!」
「おうよ!こんな決め台詞を御前一人に独占させるのは勿体無いからな」
ケルナグールとカットナルは得意気に言う。
「ぬうう、この怒りと脱力感」
だが収まらないのはブンドルである。その整った顔に苦渋を満たして言う。
「こうなればロンド=ベルにぶつけてくれる!各機攻撃開始だ!」
そして全軍に指示を下す。
「ドクーガの送る最終楽章を奴らに聞かせてやれ!」
「そう来なくっちゃ!もうはじまってるけれどな!」
真吾もそれに応える。
「クライマックスの一つだ!派手に行くぜ!」
そしてフォッカーも遂に両軍はここに激突したのであった。
「ロンド=ベルよ覚悟するがいい!」
ケルナグール艦が突進する。
「このラムで始末してくれるわ!」
「ちょっと待て!今時戦艦にラムかよ!」
「また古風なおっさんだな!」
「フハハハハハハ!格好いいだろう!」
ケルナグールはケーン達に対して高らかに笑う。
「あれは呆れているのではないのか」
「ええい、黙れ!」
カットナルに怒鳴り返す。
「このラムで前にいる奴は片っ端から粉砕してくれるわ!」
「やらせるか!」
だがそこにコウのGP−03がやって来る。
「ここは俺が!」
「中尉、後ろは私達が!」
「任せて下さい!」
「わかった!」
突貫しながらクリスとバーニィに答える。
「コウ、横にもいるぞ!」
キースは横から来るドクーガの戦闘機を撃墜した。
「そっちは俺に任せろ!」
「済まない!」
「フン、でかくなってるとはいえモビルスーツ一機で何ができるか!」
ケルナグールはコウが来ても余裕の様子であった。
「何だ、随分面白いことになってるな」
そこに一機のマシンが姿を現わした。
「あれは」
「グラージ」
そこにいたのは一機のゼントラーディのマシンであった。指揮官機のグラージである。
「ああ、俺さ」
「御前さんは・・・・・・カムジンか」
フォッカーがその声に気付く。
「どうしてここに」
「ブリタイの親父に言われてな」
カムジンはそう答える。
「援軍でここまで来たんだ」
「援軍か」
「そうさ。そっちが何かと大変らしいんでな。それじゃあ早速入らせてもらうぜ」
「ああ」
「宜しくな」
「ところでよお」
「何だ?」
今度は柿崎が彼に声をかけてきた
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