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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第九十二話 果てしなき旅立ち
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った。
「父さん」
ケン太も父に対して言った。
「僕、泣かないよ。父さんとビムラーの教えてくれた未来へ進んでみるから」
「有り難う、ケン太」
父と子であった。機械の中にあってもそれは変わらなかった。
「獅子王博士」
博士は今度は獅子王博士に声をかけてきた。
「はい」
「全てはこの戦いの果てに明らかになります。世界を覆う無秩序な戦いは終局に向けて」
「終局に向けて」
「とりあえずは向かっています」
「とりあえずは」
「まずはドクーガは倒れました」
「はい」
「ですが敵はまだ多い。特に」
「バルマーと宇宙怪獣ですね」
「はい」
ミサトの言葉にも応えた。
「彼等もいます。そして」
「そして!?」
「いえ、これはまだ不確かなので」
言おうとはしなかった。それにはロンド=ベルの面々は深くは聞かなかった。
「左様ですか」
「はい。ではケン太」
「うん」
ケン太は父に顔を向けて頷いた。
「また会おうね」
「うむ、その日を楽しみにしているぞ」
「父さん・・・・・・」
父は消えた。だがケン太は泣かなかった。父との約束どおりに。
「強くなったな、ケン太」
彼にキリーが声をかけてきた。
「キリー」
「そうね」
そして今度はレミーが。
「旅がはじまった頃だったらきっと泣きべそかいていたわね」
「ビムラーの意志ってのは知らないが」
真吾も言う。
「御前の成長ぶりは俺達が保証するぜ」
「有り難う、皆」
「ケン太」
そして今度はサバラスが声をかけてきた。
「真田博士が言う通り、御前の旅はもうすぐ一つの結末を迎える」
「うん」
「それでサバラス隊長」
ミサトがサバラスに問う。
「貴方はこれからどうされるおつもりですか?」
「そうです。それを知りたいのですが」
リツコもそれに続いた。
「私ですか」
サバラスはそれに応えた。
「私はグッドサンダーでビムラーの最後の覚醒を待ちます。次に我々が出会う時は人類の旅立ちの時でしょう」
「うん、サバラス隊長、それまでビムラーを守ってね」
「了解だ。真吾、キリー、レミー」
彼は次に三人に顔を向けた。
「君達は引き続きケン太のガードを頼むぞ」
「そのガードってのはロンド=ベルで最後まで戦えってことだよな」
「そうだ」
「やれやれ。ボーナス貰ってお役御免ってわけにはいかないか」
「ぼやかないの、キリー。ここまで来たら、エンディングまでお付き合いさせてもらいましょうよ」
「レミーの言う通りだな。俺としてもこの戦いの結末に興味が出てきたしな」
「そそ、どうせなら私達も参加してハッピーエンドを盛り上げなくちゃね」
「それでは諸君」
「シーユーアゲイン」
これでサバラスとも別れた。そしてその別れた彼等にまた別の客が来ていた。
「この馬鹿者
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