第九十二話 果てしなき旅立ち
[15/17]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ら話があるそうよ」
「それはまた」
「何だろな、今度は」
こうして皆グッドサンダーに集まった。博士はそれを確認してから話をはじめた。
「まずはありがとうございます」
博士はまずは一同に礼を述べた。
「ロンド=ベルの活躍でドクーガは完全に壊滅しました」
「いえ、我々にとってもドクーガは敵でしたから」
大文字がそれに応えた。
「御気になされずに」
「左様ですか」
「ねえ父さん」
ケン太が父に問うてきた。
「これでビムラーは最後の覚醒を迎えることが出来るの?」
「いや、そうではない。ネオネロスはビムラーの覚醒を妨げる障害の一つに過ぎない」
「違うの?」
「そうだ。ビムラーの目的は全ての生命体の宇宙規模の共存にある」
「全ての生命体の共存」
「またスケールが大きいな」
「自分の星の中で争いを繰り返す生命体はビムラーの力を受け取る資格はないのだ」
「おいおい、何かすっごく偉くないか」
真吾が言うとそれにキリーが続いた。
「全く、裁判官みたいだね」
「止めなさいよキリー。少なくとも平和な星の方が誰にとっても望ましいじゃない」
「レミーの言う通りだな」
真吾がそれに頷いた。
「第一、俺達はビムラーの意志だからではなく俺達自身の意志で平和のために戦っているんだ、ってロンド=ベルの皆なら言うだろうな」
「じゃあ父さん、地球に平和が戻った時こそ、ビムラーは最後の覚醒を迎えるんだね?」
「その通りだ。その時こそビムラーは力を解放し、選ばれし者を銀河に旅立たせるだろう」
「そうなんだ。きっと、その時にオルファンも銀河に飛び立つんだね」
「人類にとっては新たなステップを迎えるための戦いは最終段階に入っている」
博士は言う。
「課せられた試練はあまりに強大だ。だがそれに打ち勝つ力を人類が持っていることを私は信じている」
「父さん・・・・・・」
だがここで異変が起こった。ケン太が最初にそれに気付いた。
「何だかモニターがぼやけているよ!」
「これか」
「一体・・・・・・どうしたの!?」
「大したことはない。私が消えるだけだ」
「消えるって・・・・・・それって若しかして」
「そうだ」
博士は我が子に答えた。2
「ケン太、御前に伝えるべき事は全て伝えた」
「父さん・・・・・・」
「私のビムラーの代行者としての使命は終わったのだ」
ケン太「父さん!父さんは消えてしまうの!?」
「私の存在はもうすぐファザーの中から消滅する」
「そんな・・・・・・」
「しかし」
だがここで博士は言った。
「それは一時の別れだ。ケン太」
「うん」
「人は何時か時間さえ支配出来る存在になる。その時には御前と私も再び出会えるだろう」
「また、出会えるんだね」
「そうだ。だから安心してくれ」
博士はまた我が子に言
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ