―恐竜との決闘―
[8/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
て、攻撃力は4800!」
スピード・ウォリアーの効果は元々の攻撃力を上げる効果のため、普段使ってもただ攻撃力が900上がるだけに過ぎない。
だが、進化する人類の効果によって、今のスピード・ウォリアーの元々の攻撃力は2400。
その倍で、4800……!
「くっ……だけど、それじゃ恐竜さんは倒せても、俺のライフを0には出来ないザウルス!」
究極恐獣と超伝導恐竜の背後にいる剣山がその事実に気づき、腕を振りながら叫びだす。
確かに剣山のライフは2700で、二体の恐竜を倒してライフを0にする程の攻撃力を、スピード・ウォリアーは持っていない……今は。
「スピード・ウォリアーで、超伝導恐竜に攻撃! ソニック・エッジ」
攻撃宣言を受け、スピード・ウォリアーは超伝導恐竜へ向かう。
先程、剣山は『遊矢先輩のフィールドはスッカラカン』と言ったが、それは間違っている。
あの時、俺のフィールドには……リバースカードが一枚あった。
「リバースカード、オープン! 《攻撃の無効化》! 行われる戦闘を無効にすることが出来る! 俺は、スピード・ウォリアーと超伝導恐竜の戦闘を無効にする!」
「このタイミングでトラップザウルス!? ……って、え?」
俺の発動したリバースカードに従い、超伝導恐竜へと向かっていたスピード・ウォリアーが立ち止まる。
「オレにダメージを与えられないカードに、何の意味があるザウルス!」
「意味がないカードなんて存在しない。速攻魔法《ダブル・アップ・チャンス》!」
スピード・ウォリアーはただ止まっていただけではなく、力を溜めていたのだ……超伝導恐竜と剣山を、一撃で倒しきるために。
「ダブル・アップ・チャンスは攻撃が無効になった時に発動でき、攻撃が無効になったモンスターの攻撃力を二倍にし、もう一度バトルが出来る!」
スピード・ウォリアーの攻撃力は4800。
ダブル・アップ・チャンスの効果により、更に二倍になるのだから攻撃力はもちろん……
「攻撃力……9600ザウルス!?」
「スピード・ウォリアーで、超伝導恐竜に攻撃! ソニック・エッジ!」
最大限まで力を溜めた蹴りに、超伝導恐竜は手も足も出ず、一片たりとも残さずに消し飛ぶ。
そして、剣山のライフを削りきれないどころではないオーバーキルが、剣山を襲う……!
「うわあああっ!」
剣山LP2700→0
「負けたザウルス……」
スピード・ウォリアーの一撃によりデュエルが決着し、ずっと階段の近くで歓声を上げつつ眺めていた十代のところへ戻った。
「まあそう気にすんなって! 負けて勝てって言うだろ?」
十代の励ましにて剣山は少し持ち直し、俺の方へ向き直り。
「すまんザウルス!」
いきなり謝ってきた…
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ