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久遠の神話
第二十二話 広瀬の礼儀その十二
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なだ。それはだというのだ。
「しかしそれでもだ」
「私の知識ですか。戦いに関する」
「文献とはどういったものなのかな」
 聡美がいつもその知識の根拠にしているだ。その文献に関することだった。
「それは君が今持っているものなのかな」
「いえ、ギリシアで見ただけで」
「今は持っていない」
「日本にはです」
 持って来ていないというのだ。
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