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戦国異伝
第五十八話 墨俣での合戦その九
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、それですが」
 ここでだ。金森が出て来た。そうしてだ。
 信長の前に控え。こう言った。
「又左でございます」
「ほう」
 それを聞いてだ。信長は。
 まずは少しだけだった。満足な顔になった。
 そのうえでだ。こう金森に問うた。
「これだけか」
「これだけかといいますと」
「取った首はこれだけか」
 こう金森に問うたのである。
「それはどうなのじゃ」
「はい、他にはです」
 ここでだ。その足立の首以外にもだ。次から次にだ。
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