第九十一話 ビムラーの意志
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ません」
「っていいますと?」
「丁度今そのサバラスさんが北海にいらっしゃるという情報が入って来ました」
シュウのノートパソコンにメールが一通届いていた。
「これでビムラーについても話がわかってきますね」
「じゃあやっぱり」
「はい、そうです」
シュウは答えた。
「ビムラーの謎も。もうすぐはっきりしてきますよ」
「話が動いてきましたね」
チカもそのメールを見ながら言った。シュウはそのメールを何処かに送信していた。
「今度はアイスランドかよ」
豹馬は大空魔竜の中でぶつくさと呟いていた。
「ドレイクのおっさんやっつけてすぐに地球一周なんてな」
「けれど今度は敵はいないわよ」
そんな彼にちずるが言う。
「だから特に気にしなくていいじゃない」
「まあそうだけどよ」
「今回も重要な仕事ですよ」
ここで洸が話に入って来た。
「サバラスさんからのお話ですからね」
「ただ、どうにも話を持って来た奴が気になるな」
「シュウだから?」
「ああ。やっぱりあいつは油断できねえ」
マサキはリューネにそう答えた。
「また何を企んでいやがるか」
「だが今はそれはないな」
しかしヤンロンはそれを否定した。
「ねえか?」
「そうだ。クリストフはビムラーとは直接は何の関係もない」
「まあそうだけどよ」
「彼に今僕達を陥れるメリットもない。だから今回は素直に善意からだろう」
「善意ねえ、あいつが」
リューネはそれを聞いて不思議そうな顔をした。
「やっぱり何かあるんじゃないかって思ってしまうけどね」
「まあな」
「何かシュウはあまり信用がないんだな」
「って御前知らないのか」
そんなタダナオにオザワが言う。
「今まで色々やってきたからだろ」
「それもそうか」
「全く。今まで何を見てきたのか」
「どうもな。話が色々移ってるから」
「まあ今は何かとな」
「ちょっと訳がわからなくなってた。済まない」
「気をつけてくれよ、全く」
「しかし俺達もこんな寒いところまで遠路はるばるってね」
キリーが軽い調子で言った。
「正義のジャーナリストと別れ今度は北の国へ」
「ロマンチックって言って欲しいのかしら」
「是非呼んで欲しいね」
レミーにこう返す。
「自伝の宣伝にもなるし」
「それはどうだか」
「おや、否定するのかい?」
「ガラじゃないわよ。ロマンを気取るのは」
「じゃあハードボイルドで」
「まあそっちの方がいいわね。クールに仕事をこなす」
「東と言われれば東に行き、西と言われれば西へ行く」
真吾は言った。
「モグラ叩きみたいだな」
神宮寺がそれを聞いて述べた。
「そして出て来るのはタコ坊主」
「それってサバラス隊長のこと?」
「他に誰がいるんだい?」
「そんなこと言ったらギャラ下がる
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