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IX+V=....
2nd 帰還
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いうじゃねーか。だが、リューとパパスさんがいなくなると、寂しくなるなぁ。ほらこれは餞別だ、持ってけ。」
と言って、200Gをくれた。
「はした金だが、それはお前の金だ。大事に使ってくれよ、リュー!」
「こんなにいいの?」
「いいんだよ。俺たちがあげるって言ったんだ。受け取れ!」
と、別の水夫さんがいう。
「ありがとう、水夫さん達!」
僕は、そう言って水夫さんたちの前から立ち去った。
財布が膨らんで、ウキウキしながら調理場から出て行こうとすると、コックさんたちから呼び止められた。
「待ってよ、リュカ君。これは僕たちから。」
そう言って、パフェを僕の手に握らせた。さすがコックさん達。長旅の間に僕の好物をわかってくれていた!
「ありがとうコックさん達!」
そして調理場から出た。

お父さんのところに戻る途中船長さんから「リュカ君、もう着くからお父さんを呼んでおいで。」と言われた。
もうつくのかぁ。長かったなあ。

「お父さーん!」
「おお、リュカか。迷惑はかけなかったか?」
「かけてないよ!それよりもう港につくんだって。」
「そうか。リュカはもう準備はできているのか?」
「ちょっと待って〜。あとこれだけ。」
そう言って、膨らんだ財布を袋に押し込み、ひのきの棒を背負う。
うん、完璧!
「お父さん、早く行こうよ。」
「そうだな、もう出るか。」
僕が急かすと、お父さんも笑ってついてきてくれた。
そして、僕たちは甲板に出た。

《船 甲板》

甲板に出ると、もう船はついていた。船長さんとお金持ちそうなおじさんが話していた。僕たちが近づくと横からいきなり
「ちょっと、そこどきなさいよ!」
といって、黒髪の女の子が僕を突き飛ばして行った。痛いなあ。
おや?あとからきた青髪の女の子が船に乗れないでいる。
ぼくはお父さんが何か言う前にかけ出し、女の子に手を差し伸べた。
横にいたお金持ちそうなおじさんに
「坊や、どうもありがとう。ついでというのもなんだが、フローラを船室まで連れて行ってくれないかな?」
といわれた。
お父さんをみると、
「リュカ、連れて行ってあげなさい。私はこのおじさんと話があるんだ。」
って言われた。
女の子の手を引きながら、軽く自己紹介をする。
「ぼくはリュカ。君はフローラって言うの?」
女の子はこくんと頷くと
「はじめまして、リュカ」
とはずかしそうに言った。
船室は僕たちが乗っていたものとは違い、とても豪華だった。お金持ちは違うなあ。
「リュカー、そろそろいくぞ。」
父さんの声がした
「ごめん、もう行くね。じゃあね!またいつか。」
「...またね。きっと...」
僕は急いでお父さんの所へ向かった。そういえば、何でフローラあんなに顔真っ赤だったんだろう..
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