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2nd 帰還
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2nd 帰還

リュカSide
《船、船室》

潮風の香りに包まれながら、僕は目を覚ました。
目を開けると、ベランダから海を眺める一人の男の姿が目に写った。
男の名はパパス。僕のお父さんだ。とても強くて、男らしい。世界最強の剣士と言っても過言ではないはずだ!僕たち親子はこの2年間世界中を回る旅をしていた。その度の間お父さんは僕のことをずっと守ってくれていた。

僕もお父さんみたいになりたいなぁ
そんなことを考えながらベットから起き上がると、お父さんが僕に気がついた。
「おお、リュカ 起きたか。さっき船長から聞いたのだが、もうビスタの港に着くらしい。」
ああ、もうつくのか。長い船旅だった分、船長さんたちと別れるのは寂しい。
「そこで、お世話になった人たちに、お礼を言ってきたらどうだ?」
うー...めんどくさい...。けどまあ、確かにお世話になったし、行ってくるかな。
「...うん、わかった。じゃあちょっと行ってくるね。」
「失礼にならないようになー」
「最低限の礼儀はわきまえてるよ!!!」
全く、お父さんも少しは僕のこと信用して欲しいよ...。僕は渋々眠い体を引きずって、挨拶回りに行くことにした。
.
.
.

「船長さぁん!!」
「おお、リュカ君かい。朝から元気だねぇ。」
船長さんは今は手が空いているらしく、僕が呼んだらすぐ気がついてくれた。
「元気だよぉ!」
「もうすぐ港に着くともうお父さんから聞いたかな?」
「聞いたよ。船長さん、今まで一日中朝から晩まで船を動かしてくれてありがとうございました!おかげで、家に帰れます。」
びっくりしたような顔をする船長。突然の僕のお礼に驚いているようだ。それから慌てて
「どういたしまして、リュカ君」
と言った。
「それじゃあ、船長さん。僕は他のお世話になった人たちに挨拶してくるね。ばいばーい。」
船長が何か言いたそうにしていたように見えないこともなかったが、僕はそれだけいうと一目散に調理場へとかけ出した。ごめんね、でもおなかすいたー!

《船、調理場》

調理場では今も人が忙しそうに働いている。あと、水夫さんが朝の仕事を終えて朝ごはんを食べている。
「ん?おう、リュカ君か。 朝から元気だな。朝ごはんならそこのテーブルに乗ってるぞ。」
そのうちの一人が僕に気づくと、朝ごはんの場所を教えてくれた。
あーやっとご飯だ(おきたばっかりだろ!)

ご飯を食べ始めてから目的を思い出した!
「コックさん、水夫さん。今までありがとうございました! コックさんの料理、すごく美味しかったです!それに水夫さん達がいてくれたから僕は家に帰れます!」
と、とってつけたように言う。
しかし、水夫さんやコックさんたちは本気だと思ったらしく
「へへ、ませたこと
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