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戦国異伝
第五十七話 前田の怒りその二
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に話してきた。
「それがしが何を言っても。何といいますか」
「ねね殿じゃな」
「そうです。何かというと世話焼きで」
「そうなのか」
「叉左殿の細君のまつ殿と妙に馬が合って」
「あ奴の細君がまた随分としっかりしておるそうじゃな」
「しかもかなり強いとか」
 ただだ。しっかりしているだけではないというのだ。
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