第壱話『起床』
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える輪を型どった蛇が描かれた変わったパジャマを脱ぐ
「きゃっ!!」
突如悲鳴をあげるなのは
何事かと私はチラッと視線を向けるとなのはは顔を赤くしながら両手で顔を覆っている
………覆っている両手の指と指を開いて、その隙間で此方を含見しているなのはに少し冷たい目を向ける
なのはは私が士郎父さんに引き取られて新たな家で出会った
士郎父さんを庇って大怪我を負った私になのはは負い目があったのか初めはよそよそしかった
ある時野良犬に噛まれかけたなのはを私は庇って腕を噛まれた
幸い狂犬病にはならなかったが血塗れになった私をなのはは泣きながら手当てしてくれた
何処からかなのはの泣き声を察知した恭也兄さんと士郎父さんが駆け付けて来て病院に連れていってくれた
幸い骨には傷が無かったので傷口を縫ってそのまま家に帰った
家で血も繋がっていない私何かの為に部屋を用意してくれた自分の部屋で寝る前のストレッチをしているとなのはが訪ねて来た
なのはは今まで避けていた事を謝り、助けてくれた事に感謝した
私は別に気にはしていなかったので頭をナデナデしてその日は一緒に寝る事になった
その日からなのはは私にベッタリになり、何時も私の後ろを着いて来るようになった
因みに私の部屋はどこぞの黒魔術でもしていそうな部屋である。
太陽の陽を完全に遮る為に暗幕で部屋を囲んで真っ暗にし、床には歪な紅い五芒星が描かれている
その五芒星の中央に小さな机と椅子が置かれていて、その机の上には六芒星とその中央には大切に置かれた水晶が光っている
他にも棚には(本物かは内緒な)人の頭蓋骨やら何らかの標本等が置かれている
………こんな精神になったからかこんな部屋が落ち着くのだ
タロットを用いた占いや水晶占い等が趣味で、一体どういう訳か百発九十九中で当たるのである
何故百中ではないかと言うと行動次第では変えられるからである
まぁそんな訳で私の部屋は悪魔でも召喚するのかとツッコミ満載な部屋であり、こんな部屋になってからはなのはは私の部屋を怖がっている
まぁ常人の感性でこの部屋を好きと言う人間は何処か狂っているだろう
何せ始めてこの部屋を見た士郎父さん、恭也兄さんに美由希姉さん、桃子母さんは揃って私の正気を確かめて精神科に連れていこうとしていたから
心が壊れた故の感性だから改める等は不可能だし
まぁそんな訳で私は隠さず見てくるなのはに溜め息を吐きながら制服に袖を通す
私の制服は校長から許可を貰ってなのは達とは違う制服を着ている
まず私となのはが通う小学校は私立聖佯大附属小学校三年である
そしつこの小学校は白を9割りとした制服である
けどあれからと言うもの黒や赤に紫
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