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戦国異伝
第五十六話 竹中の意地その九
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体」
「はい、大和のことですが」
 伊勢と隣接しているだ。その国のことを言うのだった。
「やがてはあの国も手中に収められますか」
「そのつもりじゃが」
「左様ですか。それでなのですが」
「大和で何かあったのか」
「大和の筒井殿がです」
 この名前がだ。信行の口から出た。
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