第20話
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「とりあえずお飲み。
美琴センセー直々のプレゼントだなんてウチの後輩だったら卒倒してるのよん。」
「卒倒だぁ?こんな食品衛生法ギリギリの缶ジュースもらって喜ぶ奴がいるかよ。
大体少女マンガじゃねーんだから、女子高でレンアイなんざありえねーだろ。」
上条はそう言ったが美琴の表情は満更でもなかった。
「いや、少女マンガ程度なら可愛らしいんだけどね。
色々あるんですよー。
いろいろ?むしろどろどろ?
私が常盤台ん中で何て呼ばれているか教えてあげようか?
引いちゃうわよーん。」
自虐的に美琴が話している時だった。
「お姉様?」
不意にその言葉が響き渡った。
美琴は背中に氷を突っ込まれたような顔をして上条はあまりの衝撃的呼び名に驚いている。
ちょっと離れた所に美琴と同じ制服をきた女性、白井黒子がやってきて上条と美琴が仲良く?ベンチで座っているのを確認してすると大きなため息を吐いて言った。
「まさか、本当にお姉様が殿方と逢瀬を!!!」
「ちょっと待てぇ!!」
美琴の間髪入れずに突っ込みを入れたが白井はそれを無視してすさまじい速度で上条の両手を握る。
「初めまして、殿方さん。
わたくしお姉様の「露払い」であり唯一無二のパートナー。
もう一度言いますわよ、唯一無二のパートナー白井黒子と申しますの。
すっごく不本意なのですがお姉様の知り合いの様ですので、社交辞令として仕方なくご挨拶さしあげてます。」
そう説明されてもどう反応していいのか分からず困っている上条。
それを見た白井は。
「この程度でドギマギしているようでは浮気性の危機がありましてよ?
ですが、てっきり麻生さんかと思いきやまさかこんな殿方まで・・・黒子は喜んでいいのやら分かりませんわ。」
「え?麻生?」
白井の言葉を聞いて顔が真っ赤になる美琴。
「このヘンテコが私の彼氏に見えんのかぁ!!!!」
電撃と共にさりげなく上条の心を傷つける。
白井は空間移動電撃をかわし、近くの街灯の上まで移動する。
「ですわよねぇ、おかしいとは思いましたの。
そうなると麻生さんの方が本命」
そう言葉を続けようとするがまた電撃が飛んで来たので隣の街灯に移動する。
白井は最近、美琴が元気がなかったのが気になっていたが、今の美琴を見ると元気を取り戻したようなので少し安心する。
「それではくれぐれも過ちを犯しませんようお姉様。」
そんな言葉を残して白井はどこかへと空間移動した。
美琴は後でどうやって白井を締めようか考えていた時だった。
「お姉さま?」
上条はまたお姉さまかよ!?、と驚いていたが美琴はその声を聞いて固まってしまう。
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