TURN54 ハワイの酋長その八
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破されるわね」
「僕論破されたら言えないから」
それで終わるのがカナダだ。そこからも言うのが韓国だ。
「だから駄目なのかな」
「多分」
「まあとりあえずはね」
二人の話が一段落したところでカナダ妹が口を開いた。
「ここはもうすぐ戦場になるけれどドロシーさんはここにいて」
「この研究所はシェルターでもあるから」
「そう。ただね」
「万が一のことがあったら」
「その時は逃げる用意をしておいて」
そうして欲しいというのだ。
「そうしてね」
「退避できるだけの時間は僕達が稼ぐよ」
カナダも微笑んでドロシーに言う。
「その時はね」
「有り難う」
「お礼なんていいよ。長い付き合いだしね」
ドロシーはアメリカとだけでなくカナダとも古い交流がある。例えその存在を忘れることが多くともそれでもだ。
だからカナダも微笑みで返す。こうしたやり取りも経て。
カナダでの戦いの時を迎えようとしていた。しかし彼等はここにいるのは連合の者達だけと思っていた。密かに黒服の、しかも怪しい者達が潜り込んでいて彼等を見ていることには気付いていなかった。
TURN54 完
2012・9・16
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