暁 〜小説投稿サイト〜
ヘタリア大帝国
TURN54 ハワイの酋長その七
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「そこからケベック、アラスカも攻略し」
「それからニダな」
「ゲイツランドも攻略する」
 ガメリカ本土のこの星域もだというのだ。
「そしてゲイツランド、ハワイの二方向からだ」
「USJを攻めるニダな」
「そのつもりだ。一方向から攻めるよりもな」
 戦力が許せば二方向から攻めればいいというのだ。
「だからそうする。どうだ」
「異論はねえぜ」
 田中がまず答えた。
「それでな。じゃあ今回も派手に行くか」
「そうする。無論潜水艦艦隊も全て出撃だ」
「ああ、わかったぜ」
「カナダにはハルゼー提督がいたな」
 東郷が彼女の名前を出すとキャシーが言ってきた。
「強いよ、あいつは」
「ガメリカ軍の艦載機運営の専門家だったな」
「占いも得意だけれどね」
「何でもそうした種族の血を引いているそうだな」
「耳見ればわかるだろ。あいつはな」
「そうした人か」
「そうだ。結構直感もあるんだよ」
 キャシーは常に彼女といただけによく知っていた。
「空母使わせたら右に出る奴はいないよ」
「そうか、わかった」
「まあやり方はあるだろうけれどね」
「なくて攻めはしない」
 東郷はあっさりとキャシーに返した。
「策は既にある」
「そうかい。じゃあ安心して攻められるんだね」
「そして勝てる」
 東郷はこうも言う。
「今回もな」
「そうかい。それじゃあね」
「全軍カナダに入る」
 東郷はあらためて言った。
「そうしよう」
「よし、それじゃあ今度も」
「やるか」
 こうして太平洋軍はハワイからカナダに進むことになった。そのカナダではドロシーがカナダ兄妹と話をしていた。
「貴方達は確か」
「だからカナダだよ」
「妹です」
 影の薄い二人はドロシーにも忘れられていた。
「何で覚えてくれないのかな、誰も」
「そうよね。私達だって連合国なのに」
「人は忘れるものだから」
 無慈悲なまでにクールなドロシーの言葉である。
「だから仕方ないわ」
「いや、仕方なくはないから」
「それはね」
「けれど。二人共」
 カナダだけではなく妹もだと言うドロシーだった。
「祖国さんと比べると本当に」
「目立たないっていうんだね」
「存在感がないって」
「というか連合国ね」
「っていつも会議に参加してるけれど」
「それでも気付かないのね」
「祖国さんとはいつもお話をしてるわ」
 ドロシーはあくまでアメリカを見ている。しかしカナダはだというのだ。
「それで済むから」
「うう、どうしたら目立てる様になるのかな」
「多分無理」 
 ドロシーの言葉には微塵の容赦もない。
「諦めるべき。けれど目立たないから」
「僕のところに作ったんだね」
「この研究所のことは私と祖国さんと」
「僕達だけが知ってること
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ