第五十三話 徳川との盟約その十一
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
「そうなると思うがどうじゃ」
「それで宜しいのでしょうか」
遠慮したようになってだ。帰蝶は信長に問い返した。
「私が織田家の者になって」
「よい。御主さえよければな」
信長は笑ってそれをよしとした。
「是非そうするがよい」
「左様ですか。私が織田家のいても」
「うむ、よいぞ」
こう帰蝶に告げたのだった。そしてだ。
さらにだ。こう告げたのだった。
「ではじゃ。美濃に入ればじゃ」
「その時はですか」
「二人で。稲葉山に登り」
そうしてだ。何をするかというと。
「その頂上から美濃を見るとしよう」
「父上のおられた国を」
「そしてわしのものとなる国をじゃ」
自身のこともだ。信長は話した。
「共に見ようぞ」
「さすれば」
「うむ、それではな」
こうした話もしていたのだった。信長は今にも動ける態勢になっていた。だがその前にだ。美濃で一つの事件が起ころうとしており家康にもある者が家臣として加わるのだった。
第五十三話 完
2011・8・12
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ