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戦国異伝
第五十三話 徳川との盟約その九
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の北にあるその国の森の中においてだ。ある者達がこんな話をしていた。
「美濃が面白いことになってきたのう」
「ほう、遂にか」
「織田殿が攻めてくるか」
「そうなのか」
「そうじゃ。いよいよな」
「確か織田信長殿は」
 彼はだ。どうかというのだ。
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