第十七話 六人目の戦士その一
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久遠の神話
第十七話 六人目の戦士
上城と樹里はだ。土曜のそれぞれの部活の後でだ。中田に連絡してだ。
そのうえで大学の食堂に向かった。その巨大と言っていい白いプラスチックの椅子とテーブルが目立つ食堂の中でだ。それを食べるのだった。
白いスープにだ。太い麺と野菜や豚肉を細かく切ったものが大量に入っている。それを箸と中華風のスプーンで食べつつだ。樹里は言うのだった。
「やっぱりこれですよね」
「本当に長崎ちゃんぽん好きなんだな」
「はい、そうなんです」
にこりとさえ笑って中田に応える樹里だった。そうしてだ。
彼女の隣の席に座る上城もだ。こう言うのだった。
「それ女の子にはかなり量が多いけれど」
「食べられるかどうかって?」
「うん、それは大丈夫なのかな」
「大丈夫よ」
見ればちゃんぽんが入っている丼はかなりの大きさだ。普通に食堂で使われているラーメン用の丼と比べてだ。直径も深さも倍程度はある。
そしてその中の麺も肉や野菜もだ。相当な量だった。
それを食べながらだ。樹里は言うのである。
「これ位はね」
「食べられるんだ」
「女の子だって食べるわよ」
樹里はまた話すのだった。
「男の子と同じよ」
「同じなんだ」
「だって育ち盛りじゃない」
「それでなんだ」
「そう、食べるの」
大量にだ。食べるというのである。
「特に好物ならね」
「ちゃんぽんがそれだね」
「そう。だから食べるの」
「成程ね。僕もこれ位なら食べられるけれど」
その尋常でない量のちゃんぽんもだ。上城から見ればそうだった。
だがそれは樹里も同じだということにだ。彼は驚きつつ言うのである。
「まさかね」
「ええと、村山さんだったよな」
中田もだ。二人と同じちゃんぽんを食べながら樹里に言ってきた。
「食べられるんならうんと食べるべきだよ」
「やっぱりそうなんですね」
「ちゃんぽんはこの通り野菜だって一杯入ってるしな」
まず言うところはこのポイントだった。そうしてだった。
「豚骨スープにはカルシウムにコラーゲンが多いしな」
「栄養があるんですね」
「ああ、俺達にとってはかなりいいものだよ」
「だからこうしてお腹一杯食べて」
「後はスポーツだな」
中田はセットの様にだ。これも加えてきた。
「それもしないとな」
「スポーツもですか」
「ああ、食べたら身体を動かす」
この二つを実際にセットにして言う中田だった。
「さもないとしっかりと身体が成長しないからな」
「よく言われてることですね」
「俺実は体育教師になる勉強もしてるんだよ」
カリキュラムとしてだ。受けているというのだ。
「だからこう
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