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久遠の神話
第十六話 上城の迷いその七
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「終わらないっていうんですか」
「はい」
 その通りだというのだ。そしてだった。
 声はだ。上城にこうも言ったのである。
「若し終わればその時は」
「その時は?」
「あの人が。望みが」
 声の色が変わった。急に悲しい色になった。
 そしてその色に染まりつつだ。上城に言うのである。
「消えてしまうのですから」
「あの人?」
 上城はその言葉に心を向けた。
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