第十五話 選択その十一
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のだった。
そしてその認識の中でだ。今はだった。
御飯を一杯食べ終えてだ。こう言うのだった。
「もう一杯いいかな」
「ええ、いいわよ」
母が微笑んで我が子に応えた。
「何杯でもね」
「食べられる時は食べるんだ」
父は笑顔で我が子に話す。
「そして飲める時もな」
「あなた。お酒はいいけれど」
母は妻として夫に言う。
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