第十五話 選択その十
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うよ」
上城は即断しなかった。それでだ。
考える顔のままでだ。こう言うのだった。
「じゃあ今はね」
「帰って。それで」
「また明日だね」
戦いの中でも日常はあった。彼はその二つの世界を行き来もしていた。
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