第十一話 意外な素顔その十一
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っ、けれどギリシアって確か」
「キリスト教の国だというのですね」
「正教だよな、確か」
「はい」
一応はそうだという。そうした頷きだった。
「それはそうですが」
「じゃあキリスト教のその考えは」
「あるにはありますが」
「あるには?」
「ワインは神の飲み物です」
聡美はあくまでこう言うのだった。
「主の血よりもです」
「そっちだっていうんだな」
「はい、神の飲み物ですから」
「じゃあその神の飲み物をだよな」
「用意しておきますので」
聡美の方でだ。それは用意するというのだ。
「中田さんはパスタをですね」
「ああ。まあソースは俺が作るからな」
「わかりました。それでは」
「楽しみにしておいてくれよ」
「そうさせてもらいます」
こうした話をしてだった。彼等は。
中田の作ったそのパスタとワインを楽しむことにした。それも大勢で。
第十一話 完
2011・10・14
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