第五話 初陣その六
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れてもだった。
そうしてだ。彼は退く用意をはじめた。その時にだ。佐久間に声をかけたのだった。
「牛助」
「はっ」
「殿軍を務めよ」
後詰は彼だというのである。
「よいな」
「畏まりました」
「先陣は権六で後詰は牛助ですか」
林がそれを見て述べた。
「そうされるのですか」
「そうじゃ。後詰はやはり牛助じゃ」
信長はその林の問いに落ち着いて返した。
「異論はあるまい」
「はい、牛助は若き頃より何かと退く軍の後詰におりました故」
このことは林もよく知っていた。彼にしても織田家に代々仕えている。佐久間が戦場でどの様な働きをしてきたかよく知っているのである。
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