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久遠の神話
第八話 二人の剣士その八
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らためてだ。こう彼等に答えた。
「炎を使う。中田直行っていうんだよ」
「上城大樹といいます。水です」
 こう名乗る彼等だった。そしてだ。
 二人の名乗りを受けてだ。警官も自衛官もだった。
 まずはだ。警官が名乗った。
「高橋唯之。警部」
「警部さんですか」
「そうだよ」
 穏やかで何処か茫洋な感じのする顔だ。やや細長く見える。全体的に穏やかな気配を感じさせる、そうした青年であった。頬はこけたようになっていてそれがさらにその顔を細長く見せている。
 背は一八〇をかなり超え引き締まった身体をしている。黒く左右の側頭部を刈っているのが帽子を被っていてもわかる。その彼が言うのだ。
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