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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第十九話 三人目の魔法使い
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でおこう。

「とりあえず明日は管理局と話をするから、学校が終わったら各自一旦着替えて公園で待ち合わせにしよう」

 さすがに小学校の制服のままじゃ締まらない。

「はーい。じゃあまた明日ね」
「わかった」

 手を振ってなのはとユーノと別れた。
 さて、新たな勢力が現れたがこれからどう流れていくか。
 空に浮かぶ透明なナニカを一瞥し、家に向かって歩き始めた。




side リンディ

 正直頭が痛い。
 今もデバイスを持っていた少女、高町なのはさんは監視している。
 そして、赤い外套の少年、衛宮士郎君の事も勿論監視はしている。
 私達が監視していることがわかったのかあっさりと仮面とフードを取ったので顔はわかったし、サーチャーで二人をつけ、家が判明したので住所からエイミィに調べてもらって名前も判明している。

 高町なのはさんはいい。
 傍にいた士郎君に使い魔と呼ばれた子もなのはさんと共に行動しているので問題はない。

 だが衛宮士郎君は問題だ。
 今住んでいる洋館の持ち主や保護者には『藤村雷画』という方がなっている。
 なっているのだけどいくら調べても肝心の『藤村雷画』という人物の情報は一切出てこない。
 それに士郎君の戸籍自体が偽造したようで最近以前の経歴が出てこない。
 まるであの年齢でいきなり生まれてきたような記録である。
 それになにより最後の言葉

「妙な行動はするな。
 敵対するというのならば容赦なく反撃に出る。
 俺は引き金を引く事を躊躇わない」

 殺気の込められた視線。
 間違いなく彼は私たちを敵とみなせば武器を取るだろう。
 さらに彼の武器は質量兵器。
 しかも厄介な事にその質量兵器は魔力弾を撃ち抜き霧散させるという質量兵器でありながら魔力が込められているような異質なモノ。

 いくら魔導師がバリアジャケットを纏っているとはいえあの銃弾が防げるのかわからないし、だらりと下げた状態から一瞬で照準を合わせる非常識さ。
 いくらクロノが執務官といっても危険すぎるし、戦うことは避けたい。

「何にしても情報が少なすぎるわね」

 士郎君の武器にしろ何にしろ情報が少なく、実力もあの銃の仕組みもわからない。
 正体がわからない相手ほど怖い相手はいない。
 そんな事を思いつつ明日の話し合いの事に頭を悩ませていた。
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