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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第十九話 三人目の魔法使い
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を設ける必要はない。
だが自分の家に入れるのは最終手段として残しておくべきだな。
そうなるとお互いに戦闘に踏み込めず、話し合える状況が一番好ましい。
「明日の夕方四時にここで。ここならば多少人目はあるし互いに戦闘は出来ないだろう。
そこにいる少女とその使い魔もその時に同席する。それで構わないな」
「ええ、構いません。では明日の四時にここでお会いしましょう」
リンディ提督の言葉と共にクロノの足元に魔法陣が現れ消えた。
……空間転移か。
「では失礼します」
「最後に一つ」
通信を閉じようとするリンディ提督を呼びとめる。
「なんでしょう?」
なぜ呼びとめられたのか不思議そうにしている。
俺は一度瞼を閉じ、殺気を含んだ眼をリンディ提督に向ける。
「妙な行動はするな。
敵対するというのならば容赦なく反撃に出る。
俺は引き金を引く事を躊躇わない」
「っ! わかりました」
リンディ提督が通信を切ったのを確認し殺気を納める。
そして、仮面とフードを脱いでなのはに歩み寄る。
「士郎君、いいの?
仮面取っちゃって」
「ああ。どうせ明日話す時に顔を合わせるしな。
それよりすまない。
なのはとユーノも話しあいに参加する様な形になってしまって」
「ううん。全然。
私も色々聞きたい事もあるし」
なのははそう言ってくれるが、正直心配だ。
最悪、俺と時空管理局の戦いがおこり、なのはが俺側として狙われる可能性があるのだから。
だがもしそうなったら命に代えても守って見せる。
「ユーノ、あのクロノというやつは知っているか?」
俺の言葉にユーノが頷く。
「うん。結構有名な執務官だよ」
「そうか。
悪いが俺には管理局について知識が一切ない。それを教えてほしい」
「わかった」
そしてユーノから時空管理局の説明を簡単に受ける。
ユーノによると管理局は監視している世界の魔法的な事件の解決。
そのほかロストロギアの回収、解析などか。
クロノのような子供がいるというのは根本的にミッドチルダがこの世界より働き始める年齢が早いということが関係しているらしい。
この点は今の世界とかなり違う。
ほかにもレアスキルと呼ばれるものがあるらしい。
もし俺の魔術がばれたらレアスキルに認定される可能性もあるわけか。
「ユーノ、もしもの話だが、レアスキルに認定された場合生きたままホルマリン漬けにされることはあるか?」
「あるわけないよ!! 管理局をなんだと思ってんのさ」
なんだろう。
こう改めて真実を聞くと元いた俺の世界の魔術師がどれだけ人でなし行為をしていたのか改めて認識させられる。
この事は今は気にしない
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