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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第十九話 三人目の魔法使い
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を捨てて投降しろ!」
「そうか、ならば俺に殺される覚悟もできているな」

 瞬間、クロノに銃口を向け、一秒に満たない時間で照準を合わせる。
 それとほぼ同時に

「待ってください」

 俺の横にモニターが現れた。
 映っているのは若い女性。
 この女性が声をかけたのか?

「何者だ?」

 クロノに銃口を向けたまま、尋ねる。

「私は時空管理局巡行艦アースラ艦長、リンディ・ハラオウン提督です。
 どうか武器を下ろしてください。
 クロノ、貴方もよ」
「ですが」
「命令です」
「……わかりました」

 この女性、リンディ提督の命令に従い杖を下ろすクロノ。
 クロノが杖を下ろした後に俺も撃鉄を下ろし、銃口を下げる。

「リンディ提督でよろしいか?」
「はい」
「貴方やそこのクロノ執務官、貴方達が先ほどから言っている時空管理局とはなんだ?
 というかこれは何だ?」

 時空管理局という単語も気になるが、この空中に出てきたモニターも気になる。

「これはモニターとしてそちらにこちらの映像をだしているの」

 ……魔法の立体映像の類か。
 なのは達の杖といい、科学技術と魔法技術が混在した魔法体系なのだな。
 元の世界では考えられないことではあるが。
 それにしてもハラオウンと言ったか。
 クロノと同じ姓だな……身内か?

「我々、時空管理局は貴方と平和的な話し合いを望みます」
「それは構わんがどこで話し合うつもりだ?」
「私達としてはこちらの船に来ていただきたいのですが」
「クロノ執務官にも言ったが、私に時空管理局などという組織の知識はない。
 そんな相手の船にわざわざ乗り込むのは遠慮したいところだな」

 科学と魔法の混在技術でこんなモニターを出すような技術があれば、こちらが感知できていない機械的な監視もされている可能性が高い。
 相手の素性も知れないのに敵地に乗り込むような事は避けたいし、下手に乗り込んでホルマリン漬けになりましたじゃ、笑い話にもなりはしない。
 だがこれからの事を考えれば時空管理局に関する知識は絶対的に必要だ。

「ではどちらならお話を聞かせていただきます?」
「互いに中立である場において、互いの安全が確保された場所が理想だと思うがね。
 もっともこちらが勝手に決めるわけもいくまい?」
「私たちとしては貴方の家でも構いませんが?」

 リンディ提督の言葉に、この地の監視自体は前からされていた可能性が浮上した。
 そうなると俺の家や正体はばれているか。
 もしばれていなくても話しあいに髑髏の仮面をつけて望むわけにもいかないのでばれるのか。

 そして、リンディ提督が戦いを望んでいないのも事実だろう。
 ならばわざわざ話し合いの場
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