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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第十九話 三人目の魔法使い
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ュエルシードまで掴むつもりのようだ。
まったく。
「なっ! させるか!」
クロノがフェイトに杖を向け、杖の先端に五つの青い魔力弾が生成される。
俺がそれを見逃すと思っているのか、執務官。
太腿のホルスターからアレを抜き、引き金を引く。
「何っ!?」
鳴り響く五発の銃声と共にクロノの杖の先端から放たれようとしていた魔力弾が掻き消える。
予想外の攻撃と音で固まるクロノ。
対して俺はクロノを見据えながら、撃ち尽くした弾を再装填すべく、空薬莢を取り出す。
空薬莢がアスファルトとぶつかり響く金属音を聞きながらスピードローダーで弾を込め直す。
俺の再装填が済むまで約三秒。
それとほぼ同時に停止した思考から復活したクロノが杖をこちらに向ける。
対して俺は再装填した銃を握ったまま構える事もせず、だらりと腕を下げている。
対拳銃になれていないのか、それとも拳銃で魔力弾を掻き消されるとは思わなかったのかはわからないが、クロノの意識をこちらに向ける事は出来た。
それにしてもこれで魔弾が魔導師にも効果がある証明が出来たな。
さて、そろそろ固まっている二人に動いてもらうとしよう。
「退け。君のこの地での行動は黙認していると言ったはずだ」
「は、はい! アルフ!」
「あいよ!」
俺の言葉に今まで固まっていたフェイトとアルフが飛び去る。
「よく動かなかったな。ああ、それとも足がすくんで動けなかったかね?」
俺の言葉にクロノが睨みつける。
「ふざけるな。お前なんで質量兵器なんて持っている。その外套からも魔力を感じる。
お前は魔導師だろ!」
「何か勘違いしているようだから説明しておいてやろう。
私は魔導師ではない。
私は魔術師。この海鳴を領地とする者だ」
「魔術師だと? そもそもこの世界に魔法技術はないはずだ」
「それはそちらの情報収集の力の問題だろう。
理解したなら我が領地から出ていってもらえるかな」
俺の言葉に敵意を向けながら僅かに腰が沈む。
「君の言葉を、はいそうですかと聞くと思っているのか?
君こそ、武装を解除しろ。
時空管理局局員に対する攻撃行為で逮捕する」
クロノの言葉に内心ため息を吐く。
どうしてこう、組織の人間と相性が悪いのだろうか。
先ほどより腰が沈みいつでも戦闘準備になっているクロノに俺も動けるように僅かに腰を下ろす。
「奇遇だな。私も君の言う時空管理局など知らんし、なにより君が信用できん」
クロノと言葉を交しながらレイジングブルの撃鉄を起こす。
「侵入者、一応聞いておく。
武器を捨て投降する意思はあるか?」
「あるはずないだろう! それよりお前が武器
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