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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第十九話 三人目の魔法使い
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 敵であるはずの私のバルディッシュまで気にかけてくれる優しい子。
 だけど

「……譲れないから」
「Device form.」

 バルディッシュをなのはに向ける。

「私はフェイトちゃんと話をしたいだけなんだけど」
「Device mode.」

 なのはは真っすぐ私を見る。
 私も戦いたくないのかもしれない。
 だけど母さんの願いを叶えると決めたんだ。
 だから

 私は迷っちゃいけないんだ。




side 士郎

 封印したジュエルシードのそばで向かい合う二人を近くの木々の合間から見つめる。
 まさかあそこで戦う気か?

 ジュエルシードのそばで魔法を使うの自体が問題だ。
 これはのんびりみている場合じゃない。
 二人が一気に距離を詰めて、杖を振り上げる。
 さっさと止めるか。
 と思ったら

「なに?」

 海鳴市に何かが入り込んだ。
 と同時に青い魔法陣が現れ

「ストップだ!! ここでの戦闘は危険すぎる。
 時空管理局執務官、クロノ・ハラオウンだ。詳しい事情を聞かせてもらおうか」

 となのはとフェイトの杖を受け止めた少年がいた。
 歳の頃はなのはやフェイトより少し上ぐらい。
 黒の服を纏って杖を持っている。

「あれは……魔法少年とでもいえばいいのか?」

 新たに登場した魔法少年(?)の登場に少し呆然としつつ少年、クロノを見つめる。

「まずは二人とも武器を引くんだ」

 クロノの言葉になのはとフェイトも地に降り立つ。
 しかし、時空管理局といったかどちらにしろいきなり現れてこの場を取り仕切るのはいささか気に食わない。
 管理局というぐらいだから何かの組織か?
 魔術協会などの経験上あまり組織にいいイメージを持っていないのもあるが、好き勝手させるわけにはいかない。

「このまま戦闘行為を続けるなら……」
「どうする気かね?」

 クロノが言葉をつづけようとした時、三人の前に木の枝から跳躍し降り立つ。
 俺を見たクロノが杖を向けて警戒する。

「お前、何者だ!」
「それはこちらのセリフだよ侵入者。この海鳴の地は我が領地。
 いきなり侵入してきた者が杖を向けたのだ。
 この場で殺されても文句は言えんぞ」
「領地? 一体何を言っているんだ?」

 俺の言葉にクロノは困惑し理解が追いついていない。

 フェイトとなのはといえば俺とクロノのやり取りに驚いて俺とクロノの方を見ている。
 丁度いいか。
 クロノから視線をずらしフェイトと視線を合わせる。

「え?」

 眼があったことに驚いたフェイトだが俺が頷いて見せるとすぐに理解したようだ。
 一気に飛び上がり、撤退を……と思ったら撤退するついでにジ
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