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リリカル・パズル
プロローグ 天才少年と大魔導師の娘
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「感謝?」

たしかにアリシアと仲良くしているがこっちが迷惑かけてるばかりでクルト自身それほど覚えはない。
だが、プレシアは『そんなことない』と首を振る。

「アリシアは、私の娘・・『大魔導師プレシア・テスタロッサ』の娘だから、あの子にも才能があるってまわりに思われていてね。
実際、真面目に勉強すればいいんだけど私の肩書で嫌気がさしていたの」

「へぇ・・そんなことあったのか。全然気付かなかったな」

「それはあなたに会う前のことよ。それにまだ5歳に満たないから暫く大丈夫だろうって思ったし」

そしてプレシアは、慈愛の目でクルトを見る。

「それをあなたと出会って励ましてくれた6歳からこの3年間・・アリシアは意欲的に勉強するようになったわ。
それで従来のデバイスよりも効率のいい案を出すようになってきたから・・あと10年すれば私なんてすぐに追い抜くかもしれないいわ」

「そうか――」

「ママーークルトーー」

そんな話をしていると後ろからアリシアの明るい声が飛んでくる。

「2人で何の話してたの?」

「ああ〜・・アリシアよぅ」

「何クルト?」

「まぁ・・あれだ頑張れな」

「ああークルト顔真っ赤か―」

「うるせぃ」

顔を真っ赤にして言うクルトに察しのついたアリシアは更にからかう。
それを見たプレシアは微笑む。

そんな和気あいあいなところに、一人の男が話しかけて来た。

「テスタロッサ博士。そろそろお時間です」

「あらもうそんなに話してたのね。
アリシア、クルト。悪いんだけどとなりの休憩室で待っててくれるかしら?多分お昼ころには終わるから」

「はいではまた後で」
「頑張ってねママ」




プレシアと別れ、暫くアリシアと遊んでいた。





「ねえ、クルト少し聞いてくれるかな?」

「なんだ?」


アリシアは顔を赤くしてもじもじしている。

「うん・・あ・・・・あのね」


瞬間眩い光が2人を襲い意識がなくなった。











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