第87話 電波少女と眼鏡委員長 後編
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でやると思います」
「そんなに上手くいくものなのか?」
同じことを劉虞がやっていましたね。
「足下を見られるかもしれないですね〜」
「私は烏桓族に対し下手にでるつもりはない」
私は程立にきっぱりと言いました。
程立の案ではどの位の金が必要か見当がつきません。
劉虞はどの位の金を使ったのでしょう。
「確か、烏桓族には大人が4人いる。規模が大きいのは上谷郡の難楼率いる9000、遼西郡の丘力居率いる5000。後は、規模は小さい遼東郡の蘇僕延率いる1000、北平郡の烏延率いる800。私の討伐目標は上谷郡の難楼であり、上谷郡の烏桓族を徹底的に叩き潰す。漁陽郡,広陽郡,代郡,雁門郡にも烏桓族が居住しているが、彼らは漢に対して友好的なので、無視して構わない」
私は烏桓族への見せしめとして、最大勢力を誇る上谷郡の烏桓族を討伐することに決めました。
「劉将軍、烏桓族は黄巾賊とは全然違いますよ〜」
程立はアメを舐めるのを止め、溜息を付きました。
「そんなこと言われずとも分かっている。烏桓族に無策で挑むほど馬鹿ではない」
私は程立の瞳を見ながら言いました。
「烏桓族について、随分とお詳しいので変に思っていましたけど・・・・・・。そういう訳ですか。劉将軍の中では滅ぼすための方策は既に出来上がっているのではありませんか?」
程立は真剣な表情で私の瞳を凝視しました。
「私は勝利を確かな物にしたいだけ。だから、お前達の意見を聞きたいのだ。程立、お前が張純を烏桓族に殺させるように献策したのは、私に烏桓族を滅ぼすだけの力がないという前提だろう。確かに、私が与えた情報の中で導き出したお前の献策は最良なものだと思う。程立、約束通り、お前を従事中郎に任ずる。烏桓族討伐で参謀として従軍してくれないか?」
「劉将軍、即断されてよろしいのですか〜?」
程立はアメを舐めながら言いました。
「お前の才は見て決めたのだから、即断だろうと後日であろうと関係ない」
「そうですか。でもですね〜、官職をお引き受けして、従軍した場合、劉将軍は私を無事に解放して下さるのですか?」
程立はアメを舐めるのを止め、口元に笑みをうかべ言いました。
「程立、お前の想像している通りだ。従軍は強制ではない。嫌なら鉅鹿郡で文官仕事をしているといい」
私は程立の同じく口元に笑みをうかべ言いました。
「劉将軍は意地悪な方なのですね〜。ふふ、良いのですよ〜。従事中郎の官職を謹んでお引き受けいたします。私の真名は風なのですよ〜」
程立は私の顔を興味深そうに見ると、拱手をして言いました。
「そんなに即断しても良いのか〜。烏桓族討伐まで、まだ間がある。ゆっくり考えても良いのだぞ」
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