追想〜破壊するもの、創造するもの〜
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みに高レベルな)プレイヤー達だった。俺の話を聞いて同情してくれたり、冗談を言って笑いあったり、“普通の“反応をしてくれた。ルリコさんと言う女性(現実でも料理屋をしているそうだ)が作る飯はいかにもな和食で旨かったし、クラディールの飯は相変わらずの旨さだった。
・・・・・・・・ああ、分かった。全員が全員を、仲間でなく家族だと思っているのだ。だから家族の為なら幾らでも剣を振るえるし、家族の敵は全力で排除する。そんな、血ではなく、血よりもっと濃い絆で結ばれた集団、それが審判の騎士<ラダマンテュス>なのだ
「・・・・・・・・・う」
不意に、鼻の奥につんと来る感覚がやって来た。この世界での涙は我慢出来ない。泣きたい時には、泣くしかないのだ。俺はかつてこのシステムを必要無いと考えていた。だが、今は違う。クラディールと二人で孤独に生きてきた時には切り捨てた感情が、堰を切って溢れてくる。
「う・・・・・・・・・うう、うああ・・・・・・・・・」
アインクラッド第四層。そこで、俺は生まれ変わった。そして、この素晴らしい家族たちを必ず現実に帰すと、決意を新たにした。
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