暁 〜小説投稿サイト〜
FAIRYTAIL-ダークブリングの力を操りし者-
番外編 ヒロイン達の想い【後編】
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多々あった。ミラジェーンといえばエルザとの因縁の対決というイメージを持っている人がいるが、それは恐らく喧嘩するたびにギルドが崩壊するせいだと思う。用は印象が強いのだ。私とミラジェーンの場合「表に出ろ」というキーワードを合図に表に出てから争うのであまりギルドには迷惑をかけていない……と思う。初戦以外は。最近は彼女が変わってお淑やかな性格になったため喧嘩に発展するようなことはなくなった。とはいえ、睨み合い程度ならあるが。笑いながらキレるなんて芸当は彼女が変わってからできるようになったものだ。あれは対峙している私でも不気味で怖い。

 そんな私たちでも別に毎回喧嘩をしているわけではない。普通に話もするし、買い物にも行く。全員恋敵で、特にエルザとはある事情により気に喰わないことが重ねてあるがそれを抜きにすれば良い友だと思っている。いずれは何かしらの形で決着をつけたいが。それ以外のギルドメンバーとは挨拶程度はするようになったがあまり話をしない。ルシアやルシアの周りにいる女性達以外とは親しくはなかったがある日を境にそれも変化した。



――雷神衆


 そう呼ばれるギルドチームがある。フリード・ジャスティーン、ビックスロー、そしてエバーグリーンつまり私の三人で構成されたチームだ。このチームはただ単にギルドの依頼を受けるためのチームではなく、ラクサス親衛隊という意味合いが強い。ラクサスといえばルシアと並び称される程の強者。あのルシアとだ。つまり実力は化け物級だ。そんな興味本位で入ったチームではあるが意外と私に合っていてこいつらと居てもあまり苦にならなかった。変な奴らではあったけど、このギルドに所属してる奴は大抵変人なので今更な話だ。一見するとフリードが常識人でビックスローが変態に見えるが長く付き合ってみるとフリードが変態でビックスローが常識人だということが分かる。フリードはラクサスが絡むと途端に変態に変身する。一時はホモ野郎かと真剣に疑った次期もあった。そんな私に苦笑いを浮かべていたビックスローはやはり常識人だ。表面だけ見ればこいつが一番の変態だが。

 そんな雷神衆をまとめているのがラクサス・ドレアー。このギルドのマスターの孫にもあたる人物だ。性格は好戦的で実力もピカイチ。ただ優しいところもある……あまり表立ってその面は出さないが、さり気ない優しさは持っている人だ。そういえばルシアがツンデレな奴って言っていた気がする。文字通りツンツンするほどの雷撃が得意だ。何より、身体能力がハンパじゃない。もしかすると、身体能力だけならルシア以上かもしれない。まぁ実力の差がある私から見ての判断だから違うかもしれないが、それでもルシア並みにあることは確かだ。


 一度だけラクサスとルシアの戦う所を見た事がある。極稀に二つの依頼で同一の魔物がターゲットになる
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