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FAIRYTAIL〜時空の少女〜prorourge/始まりの物語
1部
悲しき友
1.神殿

前書き [2]次話
「その神殿にはある書が眠っていると言う」
「太古に封印され、今なお眠り続ける書が」
「触れるべからず」
「その強大な力は、大きな災厄をよぶだろう」

だが、それ以外の未来もある。
私はそれを証明したい。
その強大な力で、災厄ではなく幸福を・・・・


*****
ピカピカと光る大理石の床に浮かぶ光り輝く魔方陣。
今も光り、その広すぎる空間を照らしていた。
そしてその上で眠る少女が、一人。
白銀の長い髪を床に広げ、丸まって眠り込んでいる。
魔方陣の輝きに照らしだされた少女は端正な顔つきをしているものの、その顔色は青白い。
もうずっとここに眠り続けているのだろうか
魔方陣の光以外、光源と言う光源もないこの世界から隔絶された空間で。

少女の足首、手首にまきつく鎖がジャラリと鈍い音をたてた。
やけに静かな空間に、その音は場違いなほどに響く。

少女はこの空間に繋ぎ止められていた。
少女の頭の上には分厚そうな書が光をまとって回っている。
眠り込む少女は何を思い、ここに繋ぎ止められているのだろうか
誰かを待っているのだろうか。

儚い少女は未だ眠り続けたままだ。
いつか目を覚ますのだろうか、それとも・・・



*****
「・・・ふうん、ここが「時の神殿」か」
同じ頃、もう一人の少女がある神殿の前に立っていた。
黒のローブに銀髪の腰くらいまでの長い髪が特徴的な少女だ。
「さて、待ち人はいるのかな?」
そう呟いて銀髪の少女は中に入っていった。
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