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FAIRYTAIL-ダークブリングの力を操りし者-
第十六話 驚愕の事実
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あのあと俺は魔導二輪をレンタルした街まで戻り体力回復のため宿で一泊した。その翌日、街の住民にあの魔物についての聞き込みをした後、戦闘があった場所まで戻り透視のDBドーブレビスタで周囲を詮索し、敵を発見しだい討伐するということを繰り返した。
嫌な予想通り、群れからバラけて行動していたため全てを討伐し終えるまでかなりの時間が掛かった。運が悪いときは一週間の内一度も敵と遭遇しなかったこともあった。発見したときも常に複数でいたため初回の戦闘以上に苦戦したのは必然だった。
三対一での戦闘のときは修行のため接近戦のみで試みた。敵の攻撃方法をすでに知っていたため初回の頃よりは上手く動けていたと思う。何より錆付いていた身体があの戦闘によってマシなモノになっていたのも大きな勝因だっただろう。いくら三対一とはいえ、情報と身体がしっかりしていればそれ程手こずることは無かった。
まぁ十体居たときは唯一使えるマザーDBアルシェラを使用したのは仕方のないことだろう。あの楽園の塔の牢屋の時に比べて放出量や質も格段に高くなっていたので、一瞬にして敵を葬った。おかげで周囲に隕石が落ちたかのような大きなクレーターを作ってしまったが。
この反則じみたマザーDBは正直あまり使いたくはない……敵を一撃で消滅させてしまうため何の高揚もわかないのだ。マザーDBは使えば必ず殺してしまうため使いどころが難しく相手が人間であった場合は迂闊には使えない。
さすがにその時は加減ができずDBPが一瞬にして無くなったので宿に戻った。相変わらずシンクレア級のDBは全然制御が利かない。ちなみにその間滞在した宿代は評議院持ちだ。本来は村や町が泊まる場所を提供、もしくは自腹で宿泊するのだが、国や評議院からの依頼となると宿代を出してくれる。宿の指定もないため高級な所に泊まってやった。サービスと飯が最高だ。
こちらの世界ではあまり見かけない白飯にありつけたのはラッキーだった。そして食後の一服。これが至福のひとときだ。最近になって吸い始めた煙草。銘柄は「デーモンガード」だ。……これを見たときは思わず笑ってしまった。たぶんこれからもこの銘柄を吸い続けることになるだろう。
そんなこんなで全てを討伐し終わったときにはすでに三ヶ月以上は経っていた。三ヶ月目の半月は主にこれ以上敵が出てこないかを確認するために費やした。アフターケアも大切な仕事の内の一つだ。これから魔導二輪で帰るにしてもマグノリアから遠い場所にいるため更に時間が掛かるだろう。といっても長期間のクエストならばこんなものだが。
俺はまたレンタル店で魔導二輪をレンタルし、食料等を買い込んだ後お世話になった人達にお礼をして街を出て行った。あのときは評議院の者に止められたが今度こそはとばかりに
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