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FAIRYTAIL-ダークブリングの力を操りし者-
第十六話 驚愕の事実
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き、私がもっとしっかりしてれば、こんなことにはならなかったんじゃないかって」
「あまり自分を責めるな」
震えるミラの体を思いっきり抱き寄せる。ミラはいつもリサーナとエルフマンのために頑張ってきていた。それを間近で見続けてきた俺はミラの痛々しい姿は見たくなかった。俺がいればこんなことにはならなかったんじゃないか。あまりに傲慢な考えかもしれないがそう思わざるえなかった。
「でもね、もう大丈夫。ギルドの皆に支えてもらったから。エルザとも仲良くなったんだよ? リサーナが昔から仲良くしてって言ってたからね。いつまでも落ち込んでたら天国にいるリサーナも悲しむでしょ?」
「……そうだな」
大したものだ。俺より年下なのにこんなにも強い。俺よりもよっぽど強い。昔はまだまだ子供だと思っていたが、もしかすると俺のほうが子供だったのかもしれない。自分の情けなさに失笑してしまう。
「だからね、リサーナに言われてたことを実行していこうと思って」
先程までの悲しげなミラの表情はなくなり、今は綺麗な顔で俺に微笑みかけてくれる。女性の切り替えの早さは凄いと思う。これが女性の強さだな。男が尻に引かれる家庭が多いのも頷ける。
「へぇ、例えば他にはどんなことするんだ?」
「例えばね、こんなこととか」
抱き合っていた俺の唇にミラの柔らかい唇が重なった。……え?なんだこれ。あまりの突然の出来事に混乱する。……凄く柔らかくて気持ちよかった。
「ふふっ……えっちなお店には行くのにキスだけで顔は真っ赤になるんだ」
「あ?え?……えぇ!?」
何故キスをされたのか?何故俺が風俗に行っているのを知っているのか?様々なことが頭の中を駆け巡るが全然答えがでてこない。キスされた恥ずかしさを上回る程の恥ずかしさ。仲の良い女性に風俗通いがバレていた。これほど恥ずかしいものはない。悶絶しそうだ。俺のお気に入りの女の子もバレているのではないかと見当違いの心配もでてくる。
「みんなでね、話し合ったの。いろいろ議論した結果、共有しようってことになって。ルシアはかっこいいから一人だけじゃちょっと心配になっちゃうんだよね。……はっきり言ってこんなことって異常だよ? 女の子は独占欲強いもん。でもそうさせちゃうルシアだからこそ……」
「ミラ、俺はお前が今何を言ってるのかさっぱりわからない」
「わからなくていいよ。というより分からないように言ってるから。でも私の気持ちはわかったでしょ?」
「あぁ、俺はそこまで鈍感じゃない」
「ん〜結構アプローチは掛けてたんだけどな」
「……勘違いしそうになったときは何度もあったな。そういえば」
「……そういうのが鈍感なんだよ」
仕方ないなとばかりにミラはため息をついた
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