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FAIRYTAIL-ダークブリングの力を操りし者-
第十六話 驚愕の事実
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置き、黒革のソファーに座る。シャンパンをグラスに注ぐとそのまま一気に呷った。これは悪酔いするな。明日は二日酔いになるかもしれない。でもこんなときぐらいいいだろう。

 しかし、どうしても考えてしまう。リサーナの死体消失。グレイが言うには、いや正確には当事者のエルフマンからの言葉だが、天に昇っていくように消えていったと。もしかしたら、とは思っている。もう少し情報が必要だが、ようやく立ち直ったミラ達に再度その時の事情を聞くのは俺もしたくはない。

 その時のリサーナが居なくなったという場所に行ってみる必要があるし、何よりもう一度ミストガンに会って確認したいことがある。もし、天に昇っていったというリサーナとあの天から発動されたアニマが関係しているのであればまだ可能性はある。

 もちろん可能性であって絶対ではないため、ミラたちにこのことを言うつもりはない。変な期待を持たせるのも酷な話だ。それに可能性にしたってかぎりなく低い可能性だ。あとそれとは別に楽園の塔の件もある。ある程度力をつけた後、調査をしているが中々思うようにいかない。おそらくジェラールが隠蔽しているのだろう。さすがは聖十大魔道といったところか。するべきことは山積みだ。

 いつの間にか灰だけになっていた煙草を消し、空になったボトルとグラスをそのままに再びベットに向かった。邪魔なマントなど脱ぎ捨て上半身裸になる。酒で火照った体には丁度良く、寝転がるとひんやりとしたシーツの冷たさが心地よい。

 窓から外を見ると、もう辺りが暗くなっている。夕方近くに帰ってきたので大分酒を飲んでたな。窓から月の光が照らし出され、せっかくなら綺麗な月を見ながら飲めばよかったと軽く後悔する。

 すると、ガチャっと玄関の鍵が開く音がした。この音を聞くのも久しぶりだ。あまり働いてない頭で誰が来るのか予想しようとしたが、その前に寝室の扉が開いた。するとそこにいたのは……



「……ミラ」

「久しぶり、ルシア」

 そこに現れたのは、以前とはまるで違うミラ。雰囲気から言葉遣いまで以前とは真逆だ。さすがにまだ戸惑いがでてしまう。なるべくその戸惑いを表に出さないように心がけようとするが、苦笑いを浮かべているミラを見ると俺の心情は駄々漏れのようだ。ミラはそのまま俺のベットに入り込んでくる。やはり、まだ寂しいのか。

「ミラ……俺は」

「いいの。もうあれから半年はたったからだいぶ落ち着いてきた。でもね、夜になると……つい考え込んじゃって」

「仕方ないことだ」

 ミラは悲しそうに、辛そうに顔を俺の胸へとうずめてきた。それを見ると何故俺はその時ミラの傍にいてやらなかったんだと後悔の念が押し寄せてくる。初めてミラと勝負したとき大層な事を言っておいて、何もできなかった。

「あのと
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