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FAIRYTAIL-ダークブリングの力を操りし者-
第十六話 驚愕の事実
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俺がそれを簡単に教えると思っているのか? 笑えない冗談だ」

 一瞬にして緊迫した空気がその場を支配した。なるほど、マカロフが次のS級魔導士候補に推薦するわけだ。ミストガンの一挙一動すら見逃せない。実際戦ってみなければわからないが、エルザクラスの実力者かもしれない。もしかしたらラクサスクラスという可能性もある。ミストガン側から仕掛けてくるのなら戦闘に応じよう。というより俺自身それを期待していたのだが……

「……どこまで知っている? 全ては言えないがある程度までなら教えよう。さすがにここで戦ってもメリットがない。それにルシアがどこまで知っているのかも気になる」

「チッ……まぁ仕方がないか。ミストガンが思っているほど俺は情報を持ってないと思うぜ。俺が知ってる情報はエドラスがアースランドの魔力を搾取するためにアニマと呼ばれる超亜空間魔法を使用しているってことだけだ。エドラス、アースランドが何かすらもわからない」

 舌打ちしてしまったのは仕方のないことだろう。自他共に認めるバトルジャンキーの俺がミストガンという強者を目の前にして戦うことができないのだから。背に数多くある杖を見るに遠距離系魔法を得意としているみたいだな。

いや、普通魔法は遠距離系が多いのだが、如何せんフェアリーテイルの実力者達は接近系の魔導士のほうが割合が多い。だから遠距離を得意とする実力者のこいつとの戦いに興味を覚えるのはしょうがないことなのだ。ミストガンの武器を一通り見渡しながらそんなことを考えていると、呆れたようなトーンで返事が返ってきた。

「どういう情報収集をしたらそんな断片的な情報だけを得られるんだ……アースランドとは今俺達が住んでいる世界の総称のことだ。そしてエドラスとはもう一つの世界、ここの平行世界と言った方が良いか」

「平行世界? そんな世界が存在するのか?今まで一度も聞いたことが無いぞ」

「極秘情報だからな。知っている者も少ないだろう……悪いがこれ以上は何も教えられない。できればこの情報も誰にも言わないでほしい」

「……分かった。お前にも何か事情があるんだろう。同じギルドメンバーだからそれ以上無理には聞かないさ。あぁそれと何故俺がこの情報を知っているかだったか。簡単に言えば俺の能力であの魔法を解析した結果分かったことだ」

 ミストガンはなるほどと一言呟いた。恐らく俺が魔法以外の能力を有していることを知っているのだろう。しかし平行世界ときたか……そういえば随分前に大人のエルザ達が登場したがそれが関係しているのだろうか。

 いや、それだと平行した世界ではなく未来の世界ということになるから関係ないと考えて良いだろう。だとしたら一体……。それにその平行世界からこの世界にアニマと呼ばれる魔法を使い魔力を摂取している理由もわからな
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