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FAIRYTAIL-ダークブリングの力を操りし者-
第十六話 驚愕の事実
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おもいっきり魔導二輪をとばして走る。前世では見れなかったであろうこの世界独自の綺麗な景色を見ながら風を感じる。それから二時間程して風景に違和感を感じ、ふと空を見上げると巨大な渦が存在していた。
「……はぁ?」
気の抜けた声を出してしまったのも仕方がないと思う。こんな現象今まで見た事がない。新手のサイクロンか?それとも強力な魔法の類か?肉眼ではさっぱりわからないので、いつもお世話になっている透視のDBドーブレビスタを発動させる。
そこに映し出された情報はエドラスがアースランドの魔力を搾取するためのアニマと呼ばれる超亜空間魔法であることだった。エドラスが何か、アースランドとは何かまったくわからない。
だがそのアニマの真下の大地は何も残されていなかった。ここには何か存在していてこの超亜空間魔法によるモノの影響で何もないのか、それとも最初から何も存在してなかったのかすらわからない。しかし、この魔法が今あるということはここに何らかの影響を及ぼしたと考えて良いだろう。それにどこか不自然さを感じる。
俺が思案していると、アニマと呼ばれる魔法が徐々に閉じていった。よく見るとその何もない場所に一人の人間が空に杖を向け立っていた。……あいつは確かフェアリーテイル所属の奴だったか。俺は魔導二輪を走らせそいつの元へと向かった。
「よう、こんな所で何してやがる。たしかミストガンだったか」
「…………ルシア・レアグローブか」
相変わらず口数の少ない男だ……男だよな?この男はフェアリーテイル内でも謎に包まれた存在でクエストを受けるときはいつも強力な睡眠魔法をギルド全体に掛けるためミストガンを見たものは少ない。
恐らくこのギルド内でもマカロフとラクサスと俺ぐらいだろう。ギルダーツはあまり帰ってこないから会っていないはずだ。と言っても顔を包帯のようなもので巻いているため素顔は知らないが。どこの二代目抜刀斎だと初見では思ったものだ。ただ、実力はあるらしくマカロフいわく次のS級魔導士はミストガンだろうと言っていた。
しかし、こいつがあのアニマと呼ばれる魔法に対して杖を向けていたということは何かしら関係しているのだろう。一番に考えられる可能性はアニマをこいつが発動させた、もしくはアニマを封印した。このどちらかだが、簡単に教えてくれるとは思えない。こちらの手札はエドラスとアースランド、超亜空間魔法アニマという単語と魔力摂取ということだけだ。正直こういう駆け引きめいたことは得意ではないが。
「何してたんだ? あの上空にあった渦に向かって何かしていたみたいだが」
「……」
「だんまりか。まぁ予想はしていたがな…………アニマだったか」
「ッッ!? 何故その名前を知っている?」
「珍しく動揺したな? ……
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