暁 〜小説投稿サイト〜
混沌の魔術師と天空の巫女
第2章 妖精の尻尾
ナツVSグレイ!!
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味。いひひひひひっ。」

「まっずいーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」

ハッピーはそのまま四つん這いになった。

「逃げようなんて無駄な事、ここは私が創った幻の宿なんだから。」

「幻の宿・・・?」

「だと・・・?」

「そうよ、私の魔法は人や物を隠してしまう隠匿魔法。
 そしてこの宿は『ヒドゥンケージ』で創られた、いわば実態のない建物なの。」

隠匿魔法というのは、物体の姿を隠す魔法である。
黒い笑いを浮かべるダフネさんに、ウェンディは俺の後ろに隠れる。

「あら、お仲間が迎えに来たわよ。」

窓を見てみると、エルザさんとルーシィさんの姿が見えた。

「ルーシィさん!エルザさん!私達はここです!!」

「ウェンディ、ダフネさんの話を聞いていなかったのか?
 実態のない建物だから、俺達の声は聞こえないんだよ・・・。」

「あ・・・。」

「ハイハイハイ、その子の言うとおりよ。
 私の隠匿魔法で外部からはこっちは見えないのよ。」

「そんな・・・あっ!」

「どうした!?・・・何だあれは!?」

再び窓を見ると、エルザさんとルーシィさんがねずみ色のトカゲの様な頭を
持つ化け物が現れて、戦闘を始めていた。

「何だあのトカゲは!?」

さらによく見て見ると、1匹のトカゲが
エルザさんと似た格好をした鎧で姿を現していた。

「あのトカゲの頭もお前の仲間か!!」

ハッピーは怒鳴ってそう言った。

「ハイハイ正解よ、ここには様々なタイプの人工生命体が格納されているの。」

「人工生命体・・・?」

「ゴーレムの一種ね。」

「そして相手に応じ、自動的に同じ属性のものが出るシステムになっているのよね。
 ナツ・ドラグニルと関わるついでに色々な魔導師のデータを集めさせてもらおうと思ってね。」

成程、エルザさんと似た鎧を着ていたのはそう言う事だったのか・・・。

「そんな事して何する気だ!」

「それはこれからのお楽しみ。
 データを集めれば集める程、さらに面白い事が出来るのよ。」

不敵に笑うダフネさん・・・この人は一体何を・・・?

ドーン!

「「「「「!?」」」」」

「おっと、試合再開ね。」

下を見ると、そのフロアでグレイさんとナツさんの戦いが、また始まった!

「たく、つくづくタフな野郎だな、テメェは・・・!」

「そりゃあ、こっちのセリフだっつーの。」

「ナツー!頑張れ!!」

「ハイハイお喋りはそれくらいにして、そろそろ時間よ、グレイ・フルバスター!」

「言われるまでもねぇ!」

そろそろ時間・・・?何の事だ・・・??
そんな考えをしているうちに、ナツさんは全身に火炎を
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