暁 〜小説投稿サイト〜
【完結】剣製の魔法少女戦記
第一章 無印編
第三話        『自身の現状と車椅子の少女との出会い』
[3/3]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
を作る際に負担を軽くするように設計して作ったのか? はたまた神秘を理解するものが極端に少ないのか?
…シホは前者も多少なりとあるだろうが、おそらく後者だろうと目星をつけた。
理由は色々在るが、なにかしらの機関があればやはり、なのは並の魔力の持ち主を普通にのさばらせておく訳がないだろうと感じたからだ。
そして最大の理由は自身の投影である。
投影自体も魔力を喰う訳だがやはり負担は軽く、さすがにEXやA++ランクは固有結界を発動させるか、あるいはかなり無茶をしない限りは無理だろうが…それ以下なら以前よりも軽く投影できる。
さすがに真名開放ともなると負担は変わらないみたいだがそれでも前以上に破格だ。
そして最後に、

(宝具級の投影品をいくつか投影してみたけど、ランクが殆ど劣化していない…。つまりこの世界では私の贋作も本物と変わらない性能を誇ることになる。ここまで来ると本当に異常ここに極まれリ、ね…)

シホは少し不安になったので聖祥大付属小学校に通い始めるまでの間、昼間は図書館に向かい元の世界と相違はないか色々と調べ始めた。
それでわかったことは、歴史関係についてはほとんど変わりはない…。
そして、冬木という町が存在していた事に安堵して一度行ってみたいと思っていた。
ただし、あの大火災のような大きな出来事がなかったみたいらしく、シホは壊れていないこの世界の自身はどう生きているのか興味を抱いた。





それからその図書館で車椅子の同い年の少女(この子もかなりの魔力を持っている…とシホは思った)と偶然知り合うことになった。
その少女の名前は『八神はやて』という言葉のなまりが関西弁口調の女の子で、なのは達が帰ってくるまでの時間はよく図書館で話す仲になった。
それではやても携帯を持っていたので電話番号とアドレスを交換して友達になった。

そして日にちは過ぎていき、
シホははやてに、

「ごめんね、はやて。私、もう少ししたら学校に通わなきゃいけないから会う機会が減っちゃうかもしれないのよ」
「そうなんか…寂しくなるわ」

そう言うとはやては少し寂しそうな顔になったけど、シホはすぐにそれを察して、

「でもたまには顔を見せるね! メールもするわ! もう会えないって訳じゃないんだから心配しないで、はやて…」
「うん、ありがとな。シホちゃん、その時はまた色々お話聞かせてな?」
「うん。約束するわ」

指きりをしてシホとはやては別れた。
そう遠くない未来にまた再会することも知らずに…。





そして、とうとう明日からシホの聖祥入学初日である。
これからシホの介入によって本来の歴史からどう変動するかは…誰にもわからない。
もしわかるとするならばそれは宝石翁ぐらいだろう…。



[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ